news お知らせ・ブログ

Top pageお知らせ・ブログお知らせ区民ニュースの事業承継相談

区民ニュースの事業承継相談

区民で作る地域密着の狭域メディア区民ニュースに事業承継、M&Aの専門家として相談に回答いたしました。

ご相談の内容

現在私が運営している清掃会社を値段次第で第三者に売りたいと考えております。

売上が月次平均約100万円程度、人件費や消耗品などは50〜60万円程の小さな会社です。借入残は200万円程度。うちの会社は幾ら位で売れるのでしょうか?因みに正社員はうちの妻と不定期で入るアルバイトスタッフが3名います。

回答の内容

■売却の可能性
不動産管理会社、ビルメンテナンス会社などから清掃会社の譲り受け希望は多く聞かれます。譲渡先が見つけやすい業種であると言えます。

■譲渡価格の考え方
M&Aの株価は、譲る側と譲り受ける側2社間の交渉で決まります。事業の内容、会社の強み、一緒になったときの相乗効果の程度や譲渡時の事情など様々な要素が加味される中で、複数回の交渉を経て譲渡価格が決まります。
そのため、「会社の価値は●●●万円です。」と単純にお伝えすることが難しいのが正直なところです。

■想定譲渡価格
前述の通り、譲渡価格は2社間の交渉で決まります。しかしながら何も基準がないと交渉が進めづらいため、初期的な物差しとして、企業評価を行い、譲渡価格の基準を作ります。

譲渡価格の計算方法はさまざまですが、中小企業のM&Aで多く用いられるのが、営業利益と純資産を基に算出する方法です。

清掃会社さんのケースでご質問内容から月間の概算の利益は40〜50万円程度と推測されます。年間に換算すると480〜600万円程度になります。仮にこれを営業利益(480〜600万円)として、平均的な倍率を3倍程度として、見ると1,240万円~1,600万円になります。
仮に純資産の額が1,000万円であれば、先ほどの金額と足し合わせて2,240万円~2,600万円になる可能性があります。借入金の残高は直接的に株価には影響しません。

倍率は、業界の特性や企業の規模、地域性、成長性、安定性や会社固有の強みによって変動します。また、本来は、営業利益、純資産ともに実態に修正したうえで計算します。

今回は、あくまで大雑把な計算ですので、譲渡価格を知りたい場合は、お近くの専門家等へご相談してみてください。